女性スタッフのモチベーションを高く保ちたいなら、ロールモデルを目指そう

こんにちは。長部愛です。

私は、レディスアパレル会社で、10年以上マネージャー業をやってきました。

女性ばかりの世界で培ってきた経験を元に、毎週木曜日のコラムを担当しています。


実は先日コラムを読んだ読者様から、こんな質問をいただきました。

『ちょうど女性だけのビジネスのチーム作りをするところです。そのために管理職を育成したいのです。パートでいいと思っている女性から、管理職へなりたいと感じる育成についてのお話なんかが聞けたら嬉しいです』

何回か同様のご相談を受けたことがあります。

ちょうど先週のコラムをお役に立てそうです。

合わせてお読みくださいね。

前記事:返事の良いスタッフが辞めてしまう理由と、信頼関係を築くために必要なこと 

確かに頭を悩ませますよね。 

「次にリーダーになって欲しいと思ってる」と告げても、全然喜んでもらえない。

むしろ「嫌です」という雰囲気を丸出しにされると、言った方としてもがっかりしますよね。

 

これって、

「モチベーションを上げるにはどうしたらいい?」という質問にも似ていると思います。

そもそも女性スタッフは「昇進したい」という熱意や上昇志向を持っていることは少ない!

 まずはこの前提からスタートです。

大変そうだからやりたくない・・・

そう考えている人が多いと思います。

だから、無駄に熱意や、やる気を求めない!!

変に期待せずに進みましょう。期待すると落胆するだけ。落ちこむだけエネルギーのムダです(笑)そういうもの、と思って接していきましょう。

気持ちを動かすには時間がかかる。だからこそ、日々のアクションが大事なんです! 

スタッフの幸せはどこにあるのか?

 スタッフの方は仕事をどんな風に捉え、生活の中でどんな位置付けにあるのかを聞きましょう。

そして今考えている未来の理想を聞いてみてください。

ここは普段の会話が大切です。

・「家庭をもつこと」「母になること」が重要で、お家で家族と過ごしたい。

・ずっとこの仕事をやっていきたい。

・趣味に時間を費やしたい。

・他にやりたいことがあるから今の仕事はお小遣い稼ぎ。 

など、やる気があってもなくても、スタッフそれぞれには今の仕事に対しては何かしら考えているはずです。

それをまずは理解するところが大切です。

こちらの意向を伝えるのはまだですよ〜

この彼女たちのことを知ろうとする姿勢がなにより大切です。 

スタッフの望む未来に、会社としてお手伝いできることは何か?

今の仕事を続けることと、彼女が欲しい未来がクロスする場所を探しましょう。

例えば、

「この先にやりたいことがある」

ちょっとお給料上がるから貯金が早くできるよ

「家を最優先にしたい」

管理職の方が融通つけやすいよ(休み取れるよ、とか)

ここで勉強したことって将来の子育てにも役に立つよ

・・・など、なんでもいいのですが、

会社としてあなたの未来にこんなことで貢献できるよ、と言えるポイントを探してみてください。

なにかしら、あるはずですよね。

わたしは必死に考えました。

手放したくないスタッフのためなら「なるほど!」と思わせる理由を。

もし「そんなのひとつも無い!」と思うなら、そのスタッフとの関係性は諦めましょう。

どちらかが我慢する関係は、お互いにとって良いことが無いので。 

 あなたのようになりたい!と思わせられているか?

 管理職になりたいと思わないのは、おそらく「大変そう」だからなんですよね。

一般的なイメージもそうですが、スタッフが入社してから彼女たちはどんな風景を見てきたでしょうか?

自分より先輩、上司を見てどんな風に感じてるでしょうか?

素敵!あんな風に私もなりたい!

そんな風に思ってもらえてますかね?

それとも

「大変そう」

「しんどそう」

「いつも疲れてるな」と思われてませんか?

そもそも管理職になりたいと思ってない上に、大変そうな仕事なんてやりたくなるわけがないんですよね。この場合、残念ながら、どれだけ説き伏せても無理なんです。

 大切なのは

『上司が幸せそうかどうか』

なんです。

ここ、ちょーー重要です!!

特にこれからの時代は。

 

 ここからが今日の本題ですよ。

 

2011年の震災以降、幸せの概念が変わってきたなと肌で感じてきました。

それはスタッフの発言からです。

「わたしはこのままで良いのかな?」

そんなセリフをよく聞くようになりました。

そして、それは、わたし自身も同じだったんです。

 

日常に不満があるわけでもない、なんなら毎日充実している。

職場環境も良い、人にも恵まれている。

でも・・・不安。

だって周りに幸せそうな人があまり居ないし。

テレビを見てもネットを見ても不安を煽るばかりで、どうしても未来が明るいとは思えない。

どう生きていったらいいの?

 

歳を取ることが怖くなっていました。

そのころ、わたしは30代半ば。

自分でも生き方に迷っていて、スタッフには何のアドバイスもできなくなってしまってました。

ロールモデルのススメ

ちょっとここからわたしの話をしますね。 

37歳。

会社と家の往復だけの毎日が苦痛になり、仕事の後に社会人向けの講座を受けに行くようになりました。そこで仕事以外の友人ができて…そんなことは数年ぶりです。

これからの生き方や働き方を、年齢も職業も違う人たちとたくさん語り合い、刺激的な数週間を過ごしました。

そのことがきっかけで、改めて自分の生き方を建設的に考え始めたんです。

まず始めたのはやりたい!と思ったことはすべてやる、ということ。

そして、休みの日は「仕事の疲れを取る日」から「自分が好きなことをやる日」になりました。

そんな風に過ごすようになると、同じ仕事でもまたやる気が起きてくるんですよね。この会社にいてよかったな〜なんてつくづく思いました。

やりたいことのアイデアがどんどん出てきて、スタッフに話せる引き出しも増えました。

そして

・早く帰りたいから残業せずスパッと帰る。

・夏休みも冬休みもちゃんと取る。

・休日出勤は絶対しない。

・全部を一人でやろうとしない。

それまでの仕事のやり方を改めたんです。他に自分の時間でやりたいことあるから。

すると不思議ですよね

スタッフたちに、こんなことを言われるようになったんです。

「なんでいつもそんなに楽しそうなんですか?」

「幸せそうですよね〜、いいなぁ」

「そんな風になりたいな」

 

ああ、これか!と思いました。

彼女たちが欲してるのは『ロールモデル』だったんだ! 

 

思えばわたしもそうでした。

未来が不安になるのは、「こうなりたい!」と思える人が近くにいなかったから。

尊敬する先輩はたくさんいましたよ、もちろん。でも、その先輩たちのような働き方はわたしにはできそうにないな、と思ってたんです。

だから悶々としていました。

働き続けたいけど、身を粉にして働かないといけないのはツライ。

これが本音じゃないでしょうか。

正直、わたしがそうでしたからね。

ガツガツ働いてた当事者であるわたしがそう思ってました。「これ、一体いつまで続くの?」と。

こうして30代後半であらためて自分の人生を見つめ直し、同じ職場でも働き方をできるだけ変えるように努めました。

自分のために。自分の時間を作るために。

すると、

『今の仕事があるからこんなに幸せに生きているんだな』

と感謝の気持ちが湧いてきました。

これがスタッフにとっては一番の説得力だったようです。

どんな言葉よりも。

 

どうしても、役職につくと大変。

責任だけ重くて、決定権はあんまり無くて。怒られることはあっても、褒められることなんてほとんどない。店長以上の役職者は、そんなことが多くないですかね? 

それを、スタッフはよーーーく見てる。

自分の上司が幸せそうに生きてるかどうか。

それは働いてる時間とか仕事内容だけじゃなく、表情や態度やその人が醸し出すオーラすべてです。

ボロボロになって働いてても、イキイキしていたらかっこいいですもんね。

だから、口だけで何か言っても無駄。部下をもつみなさんは存在そのもので示さなきゃ。

 

『あなたの元で働きたい』

『あなたの近くに居たい』

そう思わせるには?

・・・・・・・・・・・・・・・・・

『自分がイキイキ生きること』

・・・・・・・・・・・・・・・・・

毎日やるべきことに追われて、自分のことを、自分の人生をないがしろにしてませんか?

実は、部下のことを考えるのと同時進行で、早急にやらなきゃいけないこと!

管理職のみなさん自身が『どう生きるのか』を示すことだと、わたしは思います。

 

企業に属さずとも生きていける世の中です。

むしろ優秀な人材こそ、企業に属さないかもしれません。

でも、人間の本質は変わらないと思うんです。

「楽しそうなところに身を置きたい」

「幸せになれるところに居たい」

だったら、その楽しそうで幸せな雰囲気は、一人ずつが作るしかない。

まずはこのコラムを読んでくださったあなたから始めるべきです。

 

そんなことやってる場合じゃないよ(怒)

と思った方、

真面目で正直でやさしいそんなあなたこそ、自分のための今日から時間をつくりましょう。いやつくってください。部下のためです。むしろそれが仕事です!(と、わたしは思う)

 

はて?何から始めたらいいの?

 

まずは好きな場所で15分でも30分でもいいから、何もしないで休んでみること。お風呂でも、お気に入りのカフェでもいいです。

ひとりでホッと一息ついて、自分のことだけ考えてみる。もしくはな〜〜んにも考えない。

それを一週間続けてみました。「時間がない」はナシ。時間はつくるものだから。

まずはホッとして自分を労わってみると、見えてくるものがあります。(何度も言うけど、それが仕事だと思ってやる。笑)

ゆるい上司、ダメ上司になってくことで面白いほど部下が育つ。そんなお話を次号ではしていきますね。

お楽しみに