あなたの上司が、あなたをねぎらわない理由

今週も当サイトに、お越し頂き、ありがとうございます。

先回は、「ねぎらいで、なぜ人が辞めなくなるのか?」。その理由について、ある地区リーダー、そして、ある一冊の本との出会いから、確信したことをお伝えしました。

前記事:「ねぎらい」で、なぜ、人は辞めなくなるのか?

「ねぎらい」(無条件の承認と感謝)のないお店は、自分が、この店に必要とされていることを実感できなくて、

また、

「やって当たり前」だと思われてしまうと、途端にモチベーションが下がってしまい、働き続ける意欲を失ってしまいます。

ですから、ぜひ、上司は部下をねぎらいましょうね、本部は店長の労に感謝しましょうね、…………、

 

と本当は、言いたい……ところですが、

とても、軽々しく、そんなことは言えない、、、と思っています。

 

なぜなら、「上司」も「本部」もまた、ねぎらわれていないからです。

 

■「やって当たり前」と思われてしまう上司や本部■

あるアパレル企業の、本部所属のエリアマネージャーさんとお話しさせて頂いたときのこと。

「お店が本当に大変なのは、わかってるんです、感謝もしてます。でも、たまには、私たちもねぎらわれたいな、って思っちゃいます」

ごもっとも……です。

彼女は、月曜から金曜まで、本部業務をこなし、でも、週末は人が足りないからと、土日は店舗の販売応援に入ってました。

 

(私)
「そんなの、いつ休むんですか?!」
(本部営業マネージャー)
「ですよね~~。休めないんです、結局」
(私)
「……そうだったんですね……。そういうご苦労があること、、、なかなか店舗はご存知ないんじゃないですか?」
(本部営業マネージャー)

「そうなんですよね……。この間、さすがに身体がしんどくて、なかなか接客にいけなかったんです。そうしたら、その店の店長さんに、“せっかく入ってるんですから、もっと売ってくださいね~”って言われちゃって。

なんか……辛かったです……」

上司の仕事は、上司になってみないとわかりません。

その道を歩いてみないと、決して見えない景色があるのです。

 

つい、

「上司なんだから、これくらいやって当たり前」

「本部なんだから、もっとお店のために動いてほしい」

そんな風に感じてしまうこともあるかもしれません。

 

そんな時、ぜひ、こんな風に思っていただきたいのです。

その上司もまた、「何ひとつ、手など抜いていないのだ」と。

 

■上司や、本部にだって、感謝を伝える方法はある■

「ねぎらい」は、本来であれば、

上司が部下を「ねぎらう」のが自然なのかもしれません。

 

目上の者が、「よくやってくれたな」と、目下の者に声をかける。

「ねぎらう」ことは、そのように捉えられている場合か多いです。

 

しかし、「ねぎらい」は、「無条件の承認と感謝」です。

相手も、「無条件」、つまり、「いつでも」「どこでも」「誰にでも」できるのが、「ねぎらい」なのです。

 

ある女性リーダーの話をします。仮にAさんとしましょう。

 

彼女は、自分の女性上司が苦手でした。

常に厳しく、少しのミスも許さず、Aさんも、しょっちゅう怒られていました。

社内では、密かに「お局さん」と呼ばれていました。

 

Aさん曰く、

「私の上司なんか、全くねぎらってくれません。“ねぎらい”なんて言葉とは、全く無縁です」。

 

そんなAさんに、私は「その上司の方をねぎらってみませんか?」と提案をしました。

 

Aさん「上司をねぎらうなんて……。とてもそんな気持ちになれません」

私「では、想像してみてほしいのです。その女性上司が、この会社に入り、今日にいたるまで、どんな日々を過ごし、どんな困難を乗り越え、どんな葛藤や痛みを抱えてきたか。そうして、今、あなたとどんな気持ちで向き合っているか?を。ただ、想像するだけでいいですから」

Aさんは、とても素直な人でした。そして、本当にその女性上司の、今日に至るまでを、自分に置き換えて想像してくださいました。

 

その会社は、いわゆる、体育会系。

女性スタッフの多い職場でしたが、決定権は、全て男性が握っていました。

 

そんな環境の中、その女性上司は、恐らく、

「女だからって、なめられてたまるか」

「お店を守るためには、私がしっかり、上司にモノを言っていかねば」

「泣いちゃだめだ、弱音を吐いちゃダメだ、“これだから、女は”って、思われちゃダメだ」

そうやって、常に、自分を奮い立たせ、実は、人知れず闘ってきたのではないか。

そうやって、後輩のAさんをはじめ、女性リーダーが活躍できる道を築いてきてくれたのではないか…‥、改めて、Aさんは、そう気づきます。

 

だからこそ、

 

Aさん「私たち、女性リーダーには、人一倍厳しかったのだと思います。“あなたたちの後ろにいる後輩のためにも、もっと頑張りなさい!”って、エールを贈ってくれていたのだと思います」

 

そして、

 

Aさん「もし、私が、その上司の立場だったら、、、とても闘えなかったし、たぶん、続けてこれなかった。でも、その上司がいてくれたからこそ、今、女性マネージャーがどんどん誕生してて、“もっと女性を活かそう!”っていう会社の風土が生まれたんですよね。そう思ったら、自然と、感謝の気持ちが湧いてきたんです」

 

それから、Aさんは、その女性上司に、

「いつも、ありがとうございます」

「今日の会議、大変でしたね、、、。いつも、私たちのために、ありがとうございます」

そうやって、ちゃんと感謝の言葉を伝えるようにしたそう。

 

すると、あれほど、厳しかった女性上司も、態度が驚くように穏やかになり、時には、Aさんにも、

「あなたたちがいてくれるから、私も頑張れるのよ。ありがとう」

「先週はしんどかったわね。でも、あなたが頑張ってくれてることは、ちゃんとわかってるから」

そんな風に、ねぎらいの言葉をかけてくれるようになったそうです。

 

そう、その女性上司も、また、「ねぎらい不足」の、一人でした。

でも、Aさんから、感謝されることで、自分の役割に誇りが持てたのです。

 

■誰から始めてもいい■

もし、これをお読みのあなたが、

「私の上司は、全く、私のことをねぎらってくれないんです!」

と感じてらっしゃるのなら。

 

まずは、あなたが、その上司をねぎらってみませんか?

 

最初は、想像だけでいいです。

「この人は、この会社に入社してから、どんな風に働いてきたのかなぁ」って。

 

もし、想像できなければ、ぜひ、直接聞いてみてください。

 

「〇〇さんが、入社した頃って、この会社、どんな感じだったんですか?」

「一番、しんどかったのって、どんなことでしたか?」

「それでも、続けてこられたのは、なんでなんですか?」

って。

 

喜んで話してくれますよ(笑)

 

そうして、可能な限り、その上司の気持ちになってみてほしいのです。

 

そこには、ひょっとしたら、あなたが想像もつかない、上司の「苦悩」が存在してるかもしれません。

 

「ああ、、、私にはとてもムリだな」と思える、経験を乗り越えてこられているかもしれません。

 

その時、心に自然と沸き上がった感情を、大切にしてほしいのです。

 

―――それこそが、「ねぎらい」です―――

 

「ねぎらい」は、どこから始めてもいいんです。

 

つまり。

待っていてもやってこないのであれば、自分から始めてもいい。

 

自分起点で、上司に、部下に、ひょっとしたら、社長に。

 

「いつもありがとうございます!」

「あなたの元で働けて幸せです!」

「このお店で、働けて本当によかった!なぜなら、あなたと出会えたからです!」

 

って、伝えることから始めてもいいのです。

 

「あーーー。私、全然ねぎらってもらえてない」

ともし、あなたが感じるのなら、

 

断言しましょう。

 

あなたの上司は、それ以上に、ねぎらわれていません!

ならば、待っていても、恐らく、、、ムダです(笑)。

 

であれば、こちらから、伝えていきましょう。

あなたの知らないところで、あなたを守ってくれている、上司のために。

 

そこから、きっとまた、新しい関係が築けると思うのです。


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