『任せる=成長』の構図を生むために

こんにちは。株式会社マイクレドの稲森愛弓です。

このコラムでは、『言葉がけ』による、人材育成のポイントを中心にお伝えしています。


 

ちょうど今、アルバイトの男の子に、

ラスト作業(お店の閉店作業のこと)を教えています。

 

私のお店は、平日は基本ワンオペなので、

お店のオープン作業や閉店作業を

一人でできるように教育しなければなりません。

 

当然ですが、要領の良い子もいれば、悪い子もいて

早い子で1ヶ月、遅い子は半年以上かかる子もいます。

今教えている子は、まさに後者です(笑)

 

スタッフが、掃除・洗い物や、片付け諸々を、接客もしながら一人でやるためには

時間配分や段取りなどを、私からの指示なくできるように覚えなくてはいけません。

 

それらが一人でもできるようになるまでは、

私もバックヤードで待機して、様子を伺います。

 

そんな状況で、裏で耳をすませていると、

お客様への言葉が少し足りなかったり、

段取りが悪かったりすることもあるから

やっぱり、思わず出て行きたくなるんですよね。

 

だけど、そこをぐっと我慢して、様子を見ていると

自分なりに工夫をして、上手に説明できるようになり

要領も少しずつよくなっていきます。

 

隣に頼る人がいないと、自分で考えて動くしかありませんからね。

 

人は任されることで大きく成長します。

 

ただし、それには条件があって、

任せるまでに信頼関係をしっかり築いておくことが大切です。

 

なので、相手の気持ちを無視して、一方的に任せることはありません。

 

  1. 「お客様に迷惑がかからないスキルを持つこと」
  2. 「本人がやってみたいと自信を持てるようになること」

 

この二つの条件が満たされるまでは、お任せしないと決めています。

 

お客様をがっかりさせたり怒らせてしまっては

失客に繋がりますよね。

仕事のスキルと自分の言葉で伝える力。

その両方を丁寧に教えるようにしています。

 

そして最も大切にしているのは、「やってみたい」という気持ちです。

最初から自信がある人はいないので

自信がつくまで待っていたら、多分一人で立てるようにはならないでしょう。

 

「あれもこれもこんな風にできるようになってきたから

そろそろラストを教えようかなと思っているけど、どう?やってみたい?」

こんな感じで聞きます。

 

あくまで、やるかやらないかは彼ら次第。

 

やりたくないのに任せてしまうと、接客や仕事でミスをした時に

一人で対応できなくて、必要以上に自信をなくしてしまいます。

 

自ら「やる」選択をした時には、ちゃんと覚悟ができているので

やれるところまで最大限の努力をしようと頑張れます。

 

まさに今、店頭で頑張ってくれている彼は

「やってみたいです!頑張ります!」と言ってくれて、

絶賛チャレンジ中。

 

少し前にご来店されたお客様とのコミュニケーションに成功して

おすすめしたものをお買い上げいただいていたので、

すかさず

『すごいやーん!上手に接客していたねー!声も大きくてめっちゃ感じいいよ。』

と褒めると、

 

満面の笑みで

『はい!めっちゃ楽しいです!』

と答えてくれました。

 

『今の気持ち、忘れないでね』と加えます。

 

私はこの嬉しそうで満足げな顔を見る瞬間がとても好きです。

 

もともと彼はここへ来る前に、ホテルのバイトでパワハラにあい

自信を失い、少しビクビクしている印象のある子でした。

 

不器用で時間がかかる子でも、

こうして大切に育てることでお店に愛着を持って

長く活躍してくれる「人財」へと成長します。

 

あと少し、君ならできるよ。

 

一緒に頑張ろうね。