【こんなやり方もあり!?】実録:人材に困っていないお店の教育法

こんにちは!

接客販売トレーニング&コンサルティングkocori(ここり)の坂本りゅういちです。

普段、接客販売員育成を主な活動としている私ですので、当コラムでは、スタッフが辞めずに成長をしていける仕組みづくりをメインとして、お話をしています。


おかげさまで、いろんなご縁をいただき、私も、講師としていろんなお店へ行かせてもらう機会があります。

行く先のお店では、売上が良いお店もあれば、なかなか売上が上がらないお店もありますし、人材に困っていないお店もあれば、常に人が足りていなくてどうしようもないというお店もあります。

大体のところでは、売上が良いお店は人材に困っていることが少なく、逆に売上が悪いお店では、やはり人材不足が原因となっていることが多いです。

人材に困らず、売上を上げているというお店もいろいろで、そのやり方は店長やお店のスタイルによって幅広くあります。

私もいろんなお店を回らせていただき、関わらせてもらっているので、この『やめない店づくりオンライン・ベース』では、せっかくなら、そういう中でも、成功していると言っても過言ではないお店のやり方を知っていただくことも大事なのではないかと思っています。

ということで、今回は、あるアパレルショップの人材育成法についてです。

 

クイズ形式で勉強会?

そのアパレルショップは、ターゲットとしている年代のメインが学生層ということもあり、スタッフさんにも大学生前後くらいの学生アルバイトスタッフが多いお店です。

店長も若く、ようやく20代後半に差しかかろうという年齢の店長でした。

学生スタッフが多いお店の特徴として、スタッフさんの商品知識にバラツキが見られることが多くあります。

学生スタッフは、どうしても働ける時間や期間が限られてくるので、よほど自ら積極的に知識を身につけようとしない限りは、なかなか商品知識が増えていきません。

なので、もともと「洋服が大好き!」というタイプのスタッフさんは、商品のことをよく知っているけれど、そこまでではないスタッフさんは、まだまだ商品知識が浅かったのですね。

ですが、お店のスタイルとしては、しっかり商品のことを知っているスタッフが、しっかりお客様に寄り添って接客をするスタイルでしたので、商品知識をおろそかにしたままではいけません。

かと言って、「商品勉強会やるよ!」と押し進めるだけでは、そこまで気持ちの乗っていない学生スタッフは、まず積極的に参加はしてこないでしょう…。

 

そこで店長が考えたのが、クイズ形式での勉強会です。

 

どのスタッフでも楽しみながら参加してもらえるように、勉強会そのものをクイズ形式にして、商品知識を覚えてもらえるようにしたのですね。

よくある、

『このデニムに使われている素材の名前には由来があります。それは次のうちどれでしょう?』

みたいな感覚のクイズ形式です。

すると、これが見事にハマり、学生スタッフたちの商品知識が飛躍的に向上し、売上にも影響が出てくるようになりました。

 

自主性を促す”参加型”

「それだけで本当にスタッフがちゃんと参加してスキルアップするの?」と思われるかもしれません。

いや確かにおっしゃる通りです。

スタッフを育てるのなんて、そう簡単な話ではありませんよね。

しかし、実はこの店長。

その辺りのことは、当然理解していました。単にスタッフにクイズをさせていただけではなかったのです。

 

先ほどお伝えしたように、スタッフにクイズ形式で出題をしていくという勉強会の形をとっていたのですが、これだけでは、スタッフは常に受け身になりがちです。

ただ教科書的なものを読んで学ぶだけよりは、それはいくぶんかはマシでしょうが、それでも店長が出題する問題に答えていくだけです。

そこで店長は、出題をスタッフに任せる機会を作りました。

つまり、スタッフが勉強会の問題を考えて、出題をするということですね。

 

すると問題を任されたスタッフたちは、商品のことを調べ出します。

まず『どんな問題にしようか?』を考えることで、商品そのものことを知ることになるので、自然と商品知識は学べていきます。

また、『その答えをどう答えさせようか?』を考えることで、そこから派生する知識を得たり、間違えやすい知識はどんなものかまで知ることができます。

そして何より、こうすることで、スタッフ自身が楽しみながら、自主性を持って参加するようになったのです。

結果として、スタッフのスキルアップにつながり、売上も上がり出したのですね。

 


人材育成には色んな方法があり、どれが正解でどれが不正解とも言い切れない部分はあります。

ですから、それぞれの方法を参考にしていただき、自店にあった育成法を見つけることができれば、スタッフレベルは上がり、スタッフが辞めにくい環境づくりができるようになります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。