仕事も人も、向き合うために大事なのは『誠実さ』

こんにちは。株式会社マイクレドの稲森愛弓です。

このコラムでは、『言葉がけ』による、人材育成のポイントを中心にお伝えしています。


 

定休日なしの私のお店では、日々色んな出来事が起きます。

(今週は、何だか賑やかな一週間でしたよ)

 

実際にどんな風に関わっているのか

そのうちの一つのエピソードをノンフィクションでどうぞ!

 


 

私が、面接の時や普段の会話の中で聞くようにしているのは

「私(稲森)が大切にしていることを、同じように大切にできますか?」

ということです。

 

なぜこれを聞くのかというと、

私が人との信頼関係を築く上で、とても大切だと感じているからです。

 

では普段、私が仕事をする上で大切にしていることは何かと言いますと、

★仲間とお客様を大切にする

★誠実(真面目で真心を込める)な仕事を心がける

この2つです。

 

決して難しいことではないし、とてもシンプルだと思うのですが、

このこと自体がどういうことかを理解するまでに、

時間がかかる子もたくさんいるのが事実でもあります。

 

育った環境も家族構成もまちまちだから、それは当然のこと。

 

だからこそ普段からどんな声かけをすると届くのかを

あらゆる出来事をきっかけに試行錯誤しながら伝えるようにしています。

 

で、今回はどんな出来事だったかと言いますと。。。

 

できるスタッフ、K君

 

入って2年目になるK君のお話。

 

普段はちょっとクールで、わりとなんでも器用にこなせて、

ミスのほとんどない、よくできるタイプなんですが…

 

木曜日の後半(17:00〜23:30)の仕事の際、

いつも通りに売上報告をもらい、今日も無事に終わったなーと

布団に入ろうと思ったら、もう一通のメッセージが。

 

確認すると

「鍵を忘れたので一度取りに帰ります!」

 

すぐにその時、まだ帰宅していなかった長男に連絡を取ると、

施錠しにお店に寄ってくれると言ってくれたので施錠は長男にお願いしました。

 

翌朝起きて、メッセージをチェックすると、夜中に

「今探しています。申し訳ありません。」

という内容のメッセージが入っていました。

 

その後連絡もなかったので、私も鍵が見つかったのだと思っていました。

で、その週の土曜日は私が前半、K君は後半のシフトでした。

 

17:00に出勤して挨拶を交わすと何やらいつもと様子が違う。

 

(稲森)
「どした?」
(K君)
「鍵をなくしました」
(稲森)
「えー!まじで?いつまであったん?どこに入れてたん?」

すると、長財布の中にそのまま入れて使っていたとのことでした。

 

(稲森)

「まじかー。そりゃなくなっても仕方ないよなー。むしろ、今までよく無くならなかったな。そっちの方がびっくりや。なくなったことは仕方ない。誰にでも失敗はあるからね。それより、先に連絡してこなあかんやろ?今日の施錠はどうしようと思ったん?」

と言いました。

(K君)

「すみません。そこまで考えてなかったです。シャッターを弁償します!」

と返答。

(稲森)
「シャッターなんか交換したら、めっちゃ高いねんで。」
(K君)
「それでもいいです」
(稲森)
「そんなことするつもりないよ。任せている私にも責任があるから。なくしたものは見つかる確率は低いから、それよりもこれからどうするかを一緒に考えよう!先ずは鍵の管理の仕方やな。どうすれば無くさないと思う?」
(K君)
「キーケースを使います」
(稲森)
「それがいいね。じゃあそれを用意してね。それから、今日は私の鍵を貸します。これはマスターキーやから絶対になくしたらあかんよ。そして、明日新しい合鍵を用意するから、交換しに来て。」

 

そして翌日の日曜日の朝、私がオープン作業をしていると

鍵を交換しにやってきたK君。

 

「じゃあ、これ新しい鍵ね。次はなくしたらあかんで!」と言って手渡すと、

おもむろにキーケースを見せてくれました。

 

夜中に帰ってから探して家にあったもの用意してきたようで

私は、「いいのあるやん!じゃあ早速つけとき!」と、

昨夜からの彼の行動を想像して思わず笑ってしまいました。

 

そして、いつもはクールな彼が、

作業する私のそばをうろうろし帰ろうとしないので、

申し訳なく感じているからかもなーと思い、

オープン作業をやりながら、しばらく色んな話をすることにしました。

 


 

私はこんな時にこそ、どう関わるかがとても重要なんだと常々思っています。

 

今回のこの出来事で私がK君に知って欲しかったのは

ミスを犯してしまった時に、1番にやることは「報告」であること。

そして私は、いつでもどんな出来事にもちゃんと相談にのれる存在であるということ。

それから、同じ失敗をしないための工夫を一緒に考えて素直に行動できれば、それで大丈夫だってこと。

 

何より、仕事や人と付き合う時に1番必要なのは、『誠実さ』だってこと。

 

やっぱりシンプルにこれだけなんですよね。

 

そして、起きた出来事に対して、感情的にならずに丁寧に関わるためには、

自分自身を整えておくことがとても大切なんだと、こんな時に再認識しますね。

 

たこ焼きを焼く私の背後で、ぬぐいきれない罪悪感を、

自ら洗い物やオープン準備の手伝いをすることで、

心を落ち着かせようとしている。

 

いつもよりもちょっぴり多弁なK君を、

我が子のように愛おしく可愛く感じながら幸せな気持ちで、

お店をスタートできたそんな朝でした。

 

そして、11時に出勤してきた他のスタッフたちに、

「なんでおるん?」と聞かれて

(稲森)
「あんなー、教えたろっか?鍵、なくしよってんーーー!」
(みんな)
「あほやなー。ぎゃはははは−!」

と言って笑われて禊は終了しましたとさ笑

 

K君、絶好なコラムネタをありがとう!