「成長欲求」を刺激して、新しい風を吹かせよう

こんにちは。長部愛です。

レディスアパレル会社での10年以上のマネージャー経験をもとに、女性スタッフとの関わり方についてのコラムを書いています。


先日、こちらのコラムを書きました。

【それでも、わたしが会社をやめなかった3つの理由】

今日は、こちらの理由の3つ目に関してのお話をします。

 

2~3年ごとのキャリア変化

 

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突然ですが、

あなたが会社を辞めたいと思ったことはありますか?

あるとしたら、どんな理由ですか?

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わたしは飽きっぽい性格なので、2、3年も同じことをやると飽きるんです。

そしてもうやるべきことはすべてやったと満足します。

すると、他のことが気になり始めて、もうこの仕事はやめようかなという気持ちになっていました。

そこへ、異動や昇進があったので、新しい気持ちでまた仕事に取り組めました。

17年も同じ会社で働けたのは、このキャリア変化が大きな理由の一つなのです。

 

女性は入社して3年後くらいに一度目の婚期がきます。

高卒ならば2122歳、短卒ならば2324歳、大卒なら2526歳あたり。

その後は、30歳直前が結婚ピーク。

(不思議と流れがあるんですよね)

 

友達が結婚していくと「わたしも結婚しようかな」と気分が流されます。

このタイミングで仕事に張り合いが無いと、やめたいという気分になる女性は多いです。

ちなみに30代以降になると、自分のキャリアも安定してくるので、よほどのことが無い限り、安易に辞めることは選択しなくなります。

女性が多い職場の方は、この女性の心理は頭の片隅に置いておくといいと思います。

(だから女はダメなんだ!とか言わないでくださいね。) 

 

 

マネージャー時代、何十人もの相談を受けてきて感じていることがあります。

スタッフが「やめたい」と思うようになるには、いくつか決まった理由があるなと感じています。

・飽きた

・つまらない

・ここでの成長は無いと思う

新入社員が「やめたい」と相談してくる件数が多くなるのって、まずは5月中頃。

その後は半年、1年半後。

新しい環境に慣れることにがむしゃらだったところから、なんとなく一区切りついてホッとひと息つけた頃。

そのタイミングでふと思うんでしょうね。

「あれ、ほんとにこの仕事をずっとやっていくのかな?」

「わたしにはもっと向いてることがあるんじゃないかな?」と。

 

わたしがマネジメント職に就いたばかりの頃、そのような相談には否定するようなことをスタッフに言っていました。

「そんなこと言って、じゃあ他に何をやりたいの?」

「仕事なんてみんなそんなものでしょ。我慢しなよ」

「いまだってなんにもできてないのに、他の会社にいって何ができるの?」

 

ああ、なんてヒドイこと言ってたんでしょうね。

後悔してます・・・

あの頃のスタッフにお詫びしなければいけません。

 

彼女たちがやめたいと言い出すまでの背景を全く考えてなかったんですよね。

先ほど挙げた3つ

・飽きた

・つまらない

・ここでの成長は無いと思う

わたしがこう思わせる環境しか与えられなかったんだと、あとから気づいたんです。

 

「成長欲求」を刺激する

異動したり、昇進のように物理的に環境を変えられるのは会社の規模、住んでる地域などに大いに左右されます。

現に、わたしの同僚でも地方の店舗では、

・異動する店もない。

・上司がやめない限りは自分の昇進も無い。

そんな環境は多々ありました。

では、物理的な環境を変えるのが困難な場合はどうしたらいいでしょうか?

 

わたしはこんなことをしていました。

『どんどんスタッフに仕事を振る』

店長がやるべき仕事、マネージャーがやるべき仕事と長年引き継がれていた仕事を、どんどんスタッフにもやってもらいました。

シフト作成

月の予算組み

フェアの計画書

VMD・・・

書類系を中心に、自分の仕事を手放しました。

 

そうすると、どうなるか?

大抵の業務は目をつぶってもできるようになってしまったスタッフたちが、困難なことに直面し始めます。

できない壁にぶち当たります。

そうすることで「成長欲求」を刺激するんですね。

 

そして、できるようになったら褒める!

大抵の業務は目をつぶってもできるようになってしまったスタッフたちは、だいたい褒められる回数も減っているので、褒められるだけでも嬉しいんですよね。

(なんなら怒られることすら嬉しいというスタッフもいました)

承認欲求も満たされます。

そして自分がそのチームにいることの価値も感じます。

 

こんな風に、馴れ合ってしまった空気に風穴をあけると、お店にも新しい風が吹きます。

上司の仕事は『常にちょっとした壁を用意すること』だとわたしは考えています。

・飽きた

・つまらない

・ここでの成長は無いと思う

そんな風に思わせない。

環境は変えられなくても、任せる仕事で新しい気持ちにさせてあげることはできるのではないでしょうか。

 

ちなみに、

わたしはこの方法で「自分が居なくても回るチーム作り」ができました。

長期休み中に連絡が来るようなことはなくなったし、なにより自分の代わりがたくさんいるので安心して過ごせるようになりました。

スタッフのためだけでなく、経営側、マネジメント側としてもメリットは非常に大きい方法です。

なにかのヒントになれば嬉しいです。