自分の本音を話せる職場を作る大切さ

こんにちは。長部愛です。

レディスアパレル会社での10年以上のマネージャー経験をもとに、女性スタッフとの関わり方についてのコラムを書いています。

 


 

突然ですが質問です。

あなたは信頼している人と、毎日どのくらい話していますか?

 

先日、こんな話を伺いました。

「女性は、パートナーと一日2800ワード以上話せないとストレスが溜まるらしい」

 

 2800ワードとは、文字数ではなく単語数だそうです。

 

たとえば、こんな一文だとします。

 

「今日は〇〇でAさんに会って楽しかったー!」

 

今日は、〇〇で、
Aさんに、会って、楽しかったー!

 つまり、これで5ワード。

 

それを聞いた瞬間、

毎日2800ワードくらいは軽く話してるよ、と思いました。

 

でも、その話をしてくださった方がこうおっしゃいます。

「本当ですか?!朝急いでたら、ろくに話す余裕がなかったり、夜は仕事で遅くなってどちらかが先に寝てしまっていたら?」

 

ギクッ!

 心当たりが・・・

 

たしかに、一緒に居る時間があってもお互いにたいして話してない時ってあります。

 あなたはどうでしょうか?

 

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 以前、ある地方の店舗の女性スタッフとのやりとりでこんなことがありました。

 

彼女(Aさん)は50代。

ひとりで育て上げた娘さんが独立したのであとは自分のために好きな接客業をやりたい、と入社。 

雇用形態はアルバイトでした。

 

一人暮らしなので時間は自由。

 週5でフルタイム出勤してくれる方でした。

そのお店はすべて小さなお子さんのいるママさんで短時間勤務の方ばかりでしたから、とっても助かる存在だったのです。

 

年長者でしたが偉ぶらず、気さくでいつも明るいAさん。

わたしはとても頼りにしていました。

 

ある日、彼女がめずらしく元気がないので「一緒にお昼休憩行きましょう」と誘いました。

 

すると沈んだトーンで

「実は仕事を辞めようと思ってます」と突然言われました。

 

その理由は、親御さんが介護生活になるかもしれないから、ということでした。

 

でもよくよく聞いていくと、ご病気がちで心配ということだったんです。

 

「いまは焦って結論を出さずに、この仕事しながら一緒に考えていきませんか?わたしたちにはAさんが必要なんですよ」

 

そう伝えると、彼女は涙を流しました。

 

「社員でもないのに、こんなに親身にわたしの話を聞いてくれた職場は今までありませんでした。わたしも本当は辞めたくないんです。でも不安で、誰にも相談できなくて、何かしないとと一人で焦ってしまってました。涙」

 

彼女はその後も引き続き働いてくれました。

 

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これは冒頭の2800ワード以上が良いとか悪いとかの話ではありません。

 

家族の有無やパートナーの有無の問題でもありません。 

 

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『信頼している人とのコミュニケーションが取れているかどうか?』

 

『自分の本音を話せる環境があるか?』

 

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それにより気持ちが安定する女性が多い、ということなんですよね。

(女性に限らず誰でもそうですよね)

 

女性はたくさんのコミュニティを持っています。 

男性からすると、「いつもぺちゃくちゃしゃべってるじゃん!」と思うかもしれません。

 

でも、待ってくださいね。

 

ママ友や友人にだからこそ、話せない話ってあるんです。

 

その上、家庭でも自分の気持ちを話すことができなかったら・・・ 

 

意外と自分の本心を安心して話せるところは少ないものです。

こうしてどんどん孤独になってしまいます。

 

 家族や大切な人の代わりに、職場が安心の場になることもできます。

 

妻でもなく、母でもなく、娘でもなく、一人の人間として過ごせる唯一の場が職場、という女性たちがたくさんいます。

 

これから、Aさんのような問題にぶつかる女性ももっと増えるはず。

 

彼女たちが孤独にならないように、

彼女たちが安心して力を発揮できるように、

職場では制度だけでなく、耳を傾けることからしてみてほしいです。

 

それは今日からでもできることですから。